相続税の代償金と相談

相続税を計算するとき、比較的簡単なのは、現金や預金などを等しく分割するときなどです。
しかし実際にはそのような分割が難しいケースも多く、代償金を払って遺産相続を解決するケースも珍しくありません。
このようなときに相続税はどうするのか、相談も多いケースです。
これについてですが、遺産の分割方法がやや特殊なだけに、税金の計算式も通常とは少し異なります。
よく税理士にも相談されるその計算法について、簡単にご紹介しましょう。

このときの計算方ですが、実はそれほど難しくありません。
基本的な計算式がわかっていれば、あとはそれに代償金の差し引きをするだけです。
代償金を支払った側は、自分が相続した資産からその金額を差し引きます。
代償金を受け取った側は、自分が相続した資産にその金額を加えます。
このような計算をしたあと、それぞれで相続税を計算し、合計すればOKです。

なぜこのような計算になるのかは、実際に代償金の制度や考え方を知ると、よくわかります。
これは何かというと、分割が難しい資産が多数を占めるケースや、遺言により特定の法定相続人が大半の遺産を相続するケースなどで用いられる方法です。
たとえば故人の遺産が1億円の住宅と、現金2000万円のみだったとしましょう。
これを子供3人で分ける場合、住宅を3分割するのは難しいため、3人のうちの誰かが1億円の住宅を相続する例がほとんどです。

そして残りの2人の兄弟が現金を分け合い、それぞれ1000万円ずつ相続するのですが、これでは不平等ですよね。
住宅の価値も含めて遺産の総額を計算すると、1億2000万円となります。
これを3分割するなら4000万円ずつですから、1億円の住宅を相続した方が、残りの兄弟に不足分の3000万円をそれぞれ支払い、帳尻を合わせるのが、この代償金という方法です。

このように相続人の間で現金を使って帳尻を合わせた場合、相続税の計算にもそれを反映させます。
代償金を支払った側は相続した財産から支払金額を差し引きますし、逆にこれを受け取った側は、相続した財産にさらに代償金額を上乗せします。
その状態でそれぞれ相続税を計算しますから、もしこの方法を使った場合は、この調整をしてから税金の計算をしてください。